いろいろな種類の入れ歯の実際の症例をご紹介させていただきます。

 

症例1

 

このケースは実は上下にほぼ同じ形の入れ歯を製作しました。
上下とも大きい奥歯2本が無い状態で、その奥には歯が無い症例のため、内外とも樹脂性クラスプにするより維持を高めるために、あえて見えにくい内側を金属性にしてしっかり維持できるようにしました。

回数 2回
費用 145000円
ノンクラスプ義歯(表のみ樹脂性クラスプ)

リスク・副作用・・・金属アレルギーの方には使用できない場合があります。

 

症例2

このケースは実は左右に製作しました、右側は一番奥に入れ歯を維持できる歯が1本あるため設計が異なります。

アタッチメントとは入れ歯を特殊な「連結装置」を用いて、維持する歯に固定しお口の中に入れ歯を維持する言うならば「留め具」です。

様々な種類がありますが当院でよく使用してる物は構造が単純で、破損しにくい物を選択しております。

特徴は金属のクラスプなどと違い目立たない(入れ歯が入っているように見えない)、維持が強く簡単に外れたりしない、維持が強いので噛める、入れ歯本体が小さくなり違和感が少ないなどです。

回数 3回
費用 329000円
アタッチメント義歯

リスク・副作用・・・金属アレルギーの方には使用できない場合があります。

 

症例3

 

 

 

単純な表現をしますと「お茶」を保存する「茶筒」という容器がありますが、金属性の本体に金属性の蓋がはまるという構造、意外と簡単に外れません。
原理は金属同士の摩擦により簡単には蓋がはずれずに保存されます。
この入れ歯は、この原理を応用した入れ歯です。
なお当院ではこれに更にひと工夫し、その本体と蓋の間に樹脂を介在させより強い維持を可能としております。
特徴としては維持できる歯の本数が少なくても、かなり強い維持が得られるため、しっかり噛めます。

特に上の大きな入れ歯の場合上あご(口蓋)全体を覆わないと入れ歯が落ちてきてしまいますが、維持が強いので上あごの部分が無くても落ちないため、違和感が格段に少なく、食べ物の味も良くわかる、しゃべりやすいといった入れ歯の方には無視できない利点があります。

またこの入れ歯を製作するケースにおいては比較的前歯が残っていることが多いですが、通常の治療方法の場合前歯は入れ歯を維持するには力不足なのか歯が折れたり、グラグラになったりと早期にトラブルに見舞われることが多いのが実情です。
この方の入れ歯は、製作より8年経過する中で2本の歯トラブルが有りましたが、他の方法でカバーし現在でも不自由なくお使いになってます。

 

回数 8回
費用 1712000円
PFT義歯 (白金加金)

リスク・副作用・・・金属アレルギーの方には使用できない場合があります。

 

症例4

 

 

上下ともPFTですがこのケースの方は歯周病があり、現在まで上下で十数本の歯を失いましたが、まず先に上の歯の入れ歯を製作致しました。

その後、とても快適に使用されていたためご本人のご希望で下の歯の入れ歯も製作されました。

上下とも今残っている歯も治療する際、何本かの歯は歯周病が完治しきれずグラグラが有りましたが、この装置は維持する歯がすべて同じ方向になるように加工されていて(かなり精密に加工されてます)、入れ歯本体を装着すると1本1本ばらばらである歯が固定されるため、治療以前よりグラグラが無くなっています。

回数 8回
費用 1795000円
PFT義歯

リスク・副作用・・・金属アレルギーの方には使用できない場合があります。

 

 

症例5

 

 

 

 

 

こちらのケースは、初診時前歯5本が折れていた(歯根破折)ため、抜歯をしなくてはなりませんでした。

しかも、残った5本の歯もグラグラが有りましたが、歯周治療を行い、改善しました。

多くの症例では、大きい奥歯(大臼歯)を失い、前歯、小さい奥歯(小臼歯)が残り、その歯を支えとして製作する場合が多く、比較的珍しいケースと言えると思います。

このケースは全14本中11本の歯を貴金属を土台とした白い差し歯(前装冠)タイプとし、入れ歯用の人工歯は奥の3本のみのため装着するととても綺麗です。

また歯の高さが高いため通常の約2倍ほどの貴金属を使用することとなり、そのため治療費が高額になりました。
費用 2,535,500円

材質 PFT義歯(白金加金)

リスク・副作用・・・金属アレルギーの方には使用できない場合があります。