いろいろな種類のブリッジの実際の症例をご紹介させていただきます。

 

なお、奥歯が無い場合には、「入れ歯」にするしかないと思うのが一般的かと思いますが、当院では、その方の歯の状況にもよるのですが、可能であれば、入れ歯に比べて、噛み心地が非常に優れているブリッジでの治療をオススメしております。

 

 

症例1

ジルコニアブリッジ(奥歯ブリッジ)

ジルコニアの特徴は強度が非常に高く、オールセラミック素材では強度的にで不可能なブリッジなどが製作可能となりました。

またジルコニアの素材は工業的に作られた円盤状のブロックからPCの中で設計、デザインされた歯の形を削りだして作られるため、出来上がった歯のどの部分についても素材が均一であることです。

(セラミック素材の多くは加熱、加圧などを行い形造るため全体的には不均一になりやすいのです。)

色については患者様の歯の色に合わせ製作するブロックが多種取り揃えてあります。

さらに、天然の歯は歯肉に近い部分(歯頸部)は色が濃く、逆に先端部分(切端)部分は色が薄くなっているのに対応すべく1個のブロックが多層の色で作られている物があります。

多くの症例において前歯は多層色ブロック、奥歯の治療においては、前歯程の美しさまでは要求しないが金属は入れたくないという要望が多く、単色のブロックで製作するケースが多いです

この方は、奥歯の治療でしたので、あえて単色のブロックを使用し、全体で5本分(奥歯2本欠損)のブリッジにて治療いたしました。

回数 2回
費用 5本 525000円 (1本105000円)
材質 ジルコニア (色の再現できない 単色の色調のみ)

副作用とリスク

メタルセラミックの金属の代わりに、ジルコニアでベースを作りその外装にセラミックを焼き付けて製作しております。

強度は高いのですが、外装のセラミックのみ破折する場合がございます。

 

症例2

このケースは左下の奥歯のブリッジです。
奥歯の場合、「口の奥だからあまり見えないから・・・」と言われる方が多いのですが、お話をしたり、笑ったりしてお口が大きく開くと、実際は一番奥までしっかりと見えてしまいます。

美意識の高い方は奥歯だからと妥協せず、前歯としても遜色ない素材を選択されることが多いです。

そのような時に、オススメしているのが、こちらの「多層色ジルコニア」です。

回数 2回
費用 3本 495000円
材質 ジルコニア

副作用とリスク

オールセラミックのような透明度はなく、色調再現が難しいです。

 

症例3

この素材は、白い歯の中でも歴史が古く現在でも多く使われている素材です。
その理由は内部に金属が使用されているため強度が強く、設計の自由度が高く、例えば上下とも14本(親しらずを除く)の歯が有りますがそのうちの複数本の歯が無い場合14本全て連結したブリッジの製作も可能となります。
また入れ歯を支える歯となる場合、入れ歯の維持を良くするための微細な細工、あるいは入れ歯の留め具としてのアタッチメントの取り付けが可能となるからです。

回数 2回
費用 391000円
材質 MB(メタルボンドクラウン) 金属入セラミック

副作用とリスク

ベースを貴金属の合金で製作してるため、歯と歯肉の境目が黒く変色する場合がございます。
また金属は光を透過しないため、周辺の明るさにより歯の白さの見え方にバラつきがございます。
生活歯(神経が生きている)で施術した場合、装着後しばらくしみる場合がございます。

 

症例4

このケースは5本連結したブリッジとなっておりますが、抜歯したわけではなく、この方は、先天的に1本歯が少なかったのです。

そのため、4本の歯の間にわずかな隙間が有り、食事をすると食べ物がはさまる、隙間が有るため歯並びが良くない、という悩みを抱えておられました。
しかし4本のすべての歯は、ほとんど虫歯も無く、なるべくなら大きくは削りたくないという要望があったため、研究模型の製作(型採りし石膏で現状の形の模型をつくる)後セットアップ模型(歯科技工士により完成予想の模型を製作)後、歯科技工士を帯同し実際に患者様の口の中を写真撮影し形、色の確認後治療を行いました。

 

回数 2回
費用 5本 800000円
材質 IPS 金属なしセラミック

副作用とリスクについて

ベースに金属やジルコニアを使用したものに比べると強度が少ないため、製作する際、他の製品に比べ設計、本数等に制限がございます。